なかはま

代表取締役

CEO

Q1.創業の背景を、お教えください。いつ頃から起業家になりたいと思い始めたのですか。

起業家であったり会社を創ることを意識したのは、ソフトバンクの孫正義さんの影響が一番大きいです。 私の父は18歳~60歳まで大手百貨店を定年まで勤め上げ、1回も転職をしませんでした。母は専業主婦で、私を含めた3人の子供を育てていました。 親戚や友達の親が起業家ということもなく、起業家や社長というものは身近なものではなく、本当に特別な存在でした。 しかし、孫さんがインターネットの時代=新しい時代が来ている、というのに感銘を受けて、リスクを冒してでも世の中を変えないといけない人がいるのではないか、 という考え方が芽生え、私は起業家・社長になりたいと意識し始めました。 この意識は、大学生・20歳の時に持っていました。ただ、実際に起業をしたのは30歳半ばの時なので、意識を持ってかた15年ほど経っていました。 なぜ15年経った後に起業したかというと、日本で権威を持ち活躍されている社長さん・起業家の方はたくさんいましたが、本気で世界を目指している人は少ないと感じました。 なので、その人たちの下で私がいくら仕事を頑張っても、私の夢は叶えられない。 私の夢は、起業家になる前から決めていたことで、いろんな世界・町・人・文化を知って、いろんな景色を見て、いろんな仕事をすることでした。 これは、起業家・社長にならないと実現できないのでは、と思いました。なので、自分の夢を叶えたいのがまず第一で、その世界観を持った人たちをメンバーに集めたいと思ったし、そういうものを目指してやることが必要だと感じたので、会社を創りました。

Q2.創業後、まず何に取り組みましたか。

本当にお金が無さ過ぎてメンバーを増やすことができなかったので、メンバーを増やすためにお金を稼がなければいけないと思って、2年くらいまではそのことばかり考えて仕事をしていました。 自分ひとりの力でできることはそんなに多くない、というのを30歳後半にわかっていたので、メンバー=仲間の力が必要なことが元々わかっていました。 でも仲間を集めるためにはお金が必要で、それが無いから稼ぐことに最初の2年はすごい必死にやっていました。 なので、最初は私の報酬がめちゃくちゃ少なかったです。月10万くらいの報酬でした。 仲間が6、7人になるころにはもう自然成長するなと思ってましたが、それまでは自分が頑張らないとという気持ちがすごい強かったです。 この資金作りというのが、普通の会社だと銀行から借りてくるとか調達しに行く感じだが、私の場合は売上を作りに行くことでした。 そういう意味では、資金作りというより売上作りをやっていました。 その背景の1つは、1期目からずっと黒字でやりたかったこと、2つ目は失敗しても誰にも迷惑を掛けたくなかったことです。 なので、借りたお金を溶かしてしまうとか、資本金として出資してもらったものを無くしてしまうより、自分のリスクの中でやりたかったのが大きかったです。

Q3.社員との理念共有のために日頃から心がけていることはありますか。

ありますね。 まず、自分が見本にならないといけないと思っているので、自分が絶対にそれに従って生きるようにしています。仕事をする、というより生きるようにしています。そこを強く意識しています。 崇高な理念やビジョンを持っている会社や綺麗なことを話す社長はたくさんいると思います。だけど、そこに嘘やギャップを感じたりすると、すぐメンバーは嘘くさいと感じ濁ってしまう。 「こいつは本当は金の亡者だ」「私たちを奴隷や犬と思っているんでしょ」と従業員が感じてしまう。 私も従業員が長かったからそういうことが分かるし、実は自分だけが気付いているのではなく、みんな気付いている。 だから、私自身に嘘があると絶対に会社としてみんなと一緒にやっている意味が無くなる、求心力が無くなってしまうので、自分は絶対にお手本である、というのを強く意識しています。

Q4.会社経営でもっとも大切にしている点を教えてください。

「ご縁」ですね。 社名が「繋がる」という意味合いにしたのは、「ご縁」を大切にしたいという思いが強く込み上げていて、それはメンバーやクライアント、パートナー、パートナーのユーザー、それ以外に関連する人たちとの「ご縁」「繋がり」を大切にしたいと思っています。 逆に言うと、売上はそんなに重要視していないです、経営において。会社を経営している以上、最低限の売上や利益がいる、税金を納めなくてはいけない、というのは最低限のことかなと思っています。 「ご縁」を作るために売上を作りました。目的と手段で分けると、目的が「ご縁」で手段が売上だった、ということです。 今でもその考えは変わらず、それをやっていけば世界に出ていくという夢がかなうのでは、と思っています。売上がいくらあっても夢は叶わないです。

Q5.今後のビジョンについて教えてください。

世界に出て仕事をしていきたいです。 具体的に言うと、世界の都市100拠点にオフィスを作りたいと考えています。これは、自分が引退する55歳か60歳までには絶対やりたいなと思っています。 1つ夢がかなったのは、ベトナムのハノイにオフィスを作ることができたことです。大阪もあるので今は3つですね。3/100です。 今の社名は「コネクター・ジャパン」ですが、さらに拠点を増やしたときにはジャパンを取って「コネクター」にしたいと思っています。これはソフトバンクさんのマネです。

+ PASSION

世界を変えるのは情熱

言葉よりも意味合いが大事だと思っていて、Passionがイノベーションを起こす、というのが1つのキーワードです。どういう意味かというと、基本的にはそのままで、過去の歴史を見てきても、世の中が良いふうに変わった時は必ず情熱が存在します。だから、私が自分自身やメンバーに対してメッセージを送りたいかというと、人種であったり、頭が良いとか学歴が良いとか顔が良いとか背が高いとか体が強いとか走りが速いとか、いろんな方向性があるが、その個性をいくら最大限に活かしても、世の中は変えれません。頭の良い人やお金を持っている人だけが世の中を変えてきたわけではありません。世の中を変えてきたのは情熱です。もちろん、頭が良くて情熱があったり、お金があって情熱があれば世の中を変えやすいのは事実だと思います。ただ、Passionが無い限り、何も変わらないし何も変えれないです。だから私は頭の良いだけの人を期待をしていないです。情熱を持っていない人には期待をしていないです。頭が悪い・学歴が悪い・中卒、全然良い。背も高くない、全然良い。顔が良くない、全然良い。良い環境下で育っていない、全然良い。でも、世界を良くしたいという情熱があれば、努力して変えれると思っています。それくらいそこは大事で、エネルギーがないと頭が良くても活かせないです。